今年の3月に本校を卒業した、中国出身の譚 明珠(タン メイシュウ)さん。
日本語学校を卒業し、昨年春に本校へ入学してきました。
学内では成績も非常に優秀で、意欲的に学ぶ姿が印象的でした。
卒業後は日本料理を学びたいという気持ちが強かったのですが、外国人留学生が調理で就労ビザを取得するのは簡単ではなく、なかなか難しい状況ではあります。
そんな中、ニセコの「杏ダイニング」様のご協力もあり、農林水産省の「日本料理海外普及人材育成事業」でのビザ申請を行う事となりました。
これは、調理の専門学校を卒業した外国人留学生が、引き続き日本国内の料理店で働き、最長5年間技術を学ぶことが出来る制度です。
膨大な資料を何度も何度も作成、手直しを繰り返し、無事にビザ申請が通りました。
札幌の調理師学校では初となります。
先日、譚さんに会いに行ってきました。
料理長様に近況を聞くと、周りの方とのコミュニケーションも問題なく、日々成長している。本当に良く頑張っている。と言って頂き、とても嬉しく思います。
学園としても色々と大変ではありましたが、この制度を利用して本当に良かったと。また、愛のある企業様とお仕事ができて良かったと、感謝しています。
また、今後も彼女の成長を見続けていきたいと思います。
※今回申請をした「日本料理海外普及人材育成事業」ですが、本年11月1日より「日本の食文化海外普及人材育成事業」に改正となりました。今までは日本料理店のみの制度でしたが、日本料理以外の飲食店やホテル・リゾート等にも拡充されました。外国人留学生が調理師として働ける機関が一気に増える事になります。